ここでいうオーダーメイドの中身
世に出ているオーダーメイドの子ども向けの本は、たいてい決まった一つの物語の空欄に名前を落とし込んだものです。二人の子どもが、ラベルだけ違う同じ冒険を受け取ります。ここでは順序が逆になります。物語が生まれる前に、その本を受け取る子どもについての欄を埋めます。名前、かわいがっている動物、夢中になっているもの、そして望むなら、その子の暮らしの中の本当の思い出をひとつ。この欄は最後に足す飾りではありません。エンジンが本来こしらえるはずだった一般的な登場人物と置き換わるので、筋書きそのものが、空欄ではなく、恐竜が好きでミミという猫を飼っている子どもを軸に育っていきます。買った本と同じように、巻頭に置く献辞を添えることもできます。欄を有効にするスイッチ以外はすべて任意で、名前だけでも物語は変わります。男の子か女の子かの選択を空のままにすれば、本文は代名詞が入るはずだった場所すべてで、その子の名前を使います。